私の30歳のバースデーに、友人が写真集をくれた。
「未来ちゃん」 川島小鳥
子供の写真集か・・・なんてあなどって見たら、度肝を抜かれた。
いや、肝を抜かれた、というよりも、ハートを射抜かれた。
それと同時に、やはり、度肝も抜かれた。
「未来ちゃん」は2〜3歳の美人な娘だ。
写真の通り表情豊か。
服装もロケーションもおもしろい。
見る物のハートを射抜くだけなら、これだけで事足りるだろう。
だがしかし、この写真集を見ていると、懐かしい気分になるし、笑ってしまうし、楽しくて、ばっちくて、ちらかっていて、不思議な気持ちになる。
子供の写真でこれほどまでに心を動かされたら、そりゃあもう、度肝をぬかれたと言ってもいいくらいの衝撃だろう。
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※川島小鳥さん(男性)へのインタビューの言葉を無断でここに転載します。(ごめんなさい)
「僕の写真はドキュメンタリーじゃないんです」
(インタビューアーが)どんな時にシャッターを切るか、川島さんに問うと「『未来ちゃん』という作品設定だから、彼女が未来ちゃんになったと思った時です」
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そう、この子供は実在するけれども、「未来ちゃん」という名前の子供ではない。
これは「未来ちゃん」という設定で撮られたフィクションの写真集だ。
未来ちゃんは時に変な顔をし、時に特別愛らしい表情をつくり、ノスタルジックな街で暴れ回る。
フィクションとノンフィクションの境目。
いや、その境目を感じる事は出来なくて、だからその不思議さから、見る者にどんどん深い感情を呼び起こしていく。
ぜひとも、一度ご覧あれ。
いつでも見る事が出来そうで、しかし絶対に見られない表情をする子供の写真です。
「未来ちゃん」の世界は、雑多で、色々な物があふれていて、バカみたいな事もあって、楽しそうだなあ!
[4回]
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