『崖の上のポニョ』 スタジオジブリ最新作
(写真はポニョ展のもの。ジブリ公式HPから無断で拝借。スイマセン)
※公開したてということもあり、まだ未見の方が大多数だと思うので、ネタばれを防ぐため、おおまかな感想です。
今や、誰もが知るスタジオジブリの最新作。
わたしのアニメ好きの原点は、ジブリ作品への愛から始まりました。
ジブリ作品が嫌いなひとなんて、そんなにいないとおもいます。
誰もが(ほんとに、子供から成熟した大人まで、アニメに興味ないひとからオタクまで)楽しめるエンターテイメントを作り上げている、スタジオジブリ。
しかし、ジブリ作品に期待をかけてしまうからこそ、実際の作品の内容が心配でたまらなくなる、裏切られたらどうしよう、という、それがファン心理でしょう。
もちろん、わたしもその気持ちで映画館へむかいました。
いえ、むしろわくわくしつつも、裏切られる事を覚悟で、殆どまったく期待をせずに見に行きました。
作画がすごくいい。
主人公達が、まっすぐ、強くていい。
子供の描写、海の描写、街の風景、すごくいい。
宮崎アニメは、やっぱりだれも不幸にならないことが、すごくいい。
駿さんの、抱えているテーマ、好きなヒト、好きなこと、好きなもの、全部をぎゅっとつめこんで、すごく楽しく作り上げたんだな!と感じました。
パンダコパンダを好きな方は、絶対好きです。
とにかく、わたしの期待を良い意味で裏切ってくれた作品です。
もちろん、ストーリーの面でなど、賛否は大きく別れていくとおもいます。
いやいや、そんなことは気にせず、見て感じて楽しんでください!
もしかしたら、まだ、アニメや映画や物語に偏見を持たない子供達が、この作品を見たら、生涯記憶に引っかかる、良い意味でのトラウマ作品になれるんじゃないでしょうか。
もし、私が小さな頃(ナウシカから紅の豚までの、初期の頃)にこれを見ていたら、1,2を争うぐらい好きな作品だったと思うので。
この作品のエネルギーをもってしてなら、スタジオジブリはまだまだ輝く!
そんな気がします。
以下、宮崎駿公式のポニョの解説をのせます。
ネタばれには殆どなってないとおもいます。が、ちょっとの情報もまだ見たくない方は、気をつけてくださいね。
海辺の小さな町
海に棲むさかなの子ポニョが、人間の宗介と一緒に生きたいと我儘をつらぬき通す物語。
同時に、5歳の宗介が約束を守りぬく物語でもある。
アンデルセンの「人魚姫」を今日の日本に舞台を移し、
キリスト教色を払拭して、幼い子供達の愛と冒険を描く。
海辺の小さな町と崖の上の一軒家。
少ない登場人物。
いきもののような海。
魔法が平然と姿を現す世界。
誰もが意識下深くに持つ内なる海と、波立つ外なる海洋が通じあう。
そのために、空間をデフォルメし、絵柄を大胆にデフォルメして、
海を背景ではなく主要な登場人物としてアニメートする。
少年と少女、愛と責任、海と生命、これ等初源に属するものをためらわずに描いて、
神経症と不安の時代に立ち向かおうというものである。
宮崎 駿
[1回]
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